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完全に闇となった会場に観客はいる。 突然、ひとりの男が、眩しく光る電球をクルクルと回しながら現れる。 その光は男が回すごとに、スルスルと彼の手元から離れてゆき、ついには大きな音をたてながら会場一杯の大きさで回る。 電球は壁面にぶつかって爆音とともに破裂し、会場は再び闇に包まれる。
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copyright 2005 Masato Wakabayashi